安全な暖房の基準
暖房器具には電気用品安全法が適用されますが、より安全を高めるという視点での対策は、メーカー独自の判断にゆだねられています。 そのため、消費者の安全が十分に守られているとは言えない製品もあります。 安全な暖房器具をお探しであれば、以下の基準を満たしているかどうか、ご確認ください。
- ・暖房器の表面温度が低い
- ・ヒーターの温度が低い
- ・柵のすき間が狭く、指が入りにくい
- ・温度が高くなり易い箇所への対策と柵の強度
- ・複数の安全装置が標準で装備されている
暖房器の表面温度が低い
ヤケドを防ぐには、暖房器の表面温度が高くなり過ぎないことが大切です。
小さな子供は好奇心旺盛なため、暖房器を触ったり、イタズラしてしまったりすることもあるでしょう。
お年寄りが体のバランスを崩し、思わず暖房器に触れてしまうことも考えられます。
安全性が高いと言われているオイルヒーターでさえ、表面の最高温度が100℃近くまで達する箇所があります。
これでは安全と言い切ることはできません。「夢暖望」「暖話室」は、表面の最高温度が50℃程度までしか上がりません。
大人が触っても熱いと感じますが、触ってすぐにヤケドをするような温度帯ではありません。
「夢暖望」や「暖話室」の表面温度が低いのは、一般的な電気ストーブに比べてヒーター温度が低いためですが、
暖房効率の高い遠赤外線の効果を利用している暖房器なので、お部屋を暖めるだけの能力は十分にあります。
心地よい暖かさの理由について 詳しくはこちら

表面の最も温度の高い部分は、D社85~90℃、E社85~95℃、Eu社90℃以上、
夢暖望・暖話室は、50~55℃です。
ヒーターの温度が低い
暖房器具で怖いのはヤケドと火事です。「ハロゲンヒーター」や「カーボンヒーター」は、電源を入れて1~2秒でヒーター温度が500~800℃に達します。
それだけの高温になると、ヤケドや火事の危険性が格段に高くなります。
「夢暖望」「暖話室」はヒーターの平均温度が約250℃。「ハロゲンヒーター」や「カーボンヒーター」の半分以下です。
にもかかわらず、お部屋全体を暖めることができます。その秘密は遠赤外線の効果です。空気を介さず直接、身体に届くので、効率的に暖めることができます。
ヤケドや火事の危険を減らし、安全にご利用いただけます。

柵のすき間が狭く、指が入りにくい
ヒーターの温度が低いとは言え、平均しても約250℃にはなります。ヤケドなどを防ぐためには、しっかりとした柵が必要で、
柵のすき間が狭いほど指や物が入り込みにくくて安心です。
電気用品安全法では柵のすき間を11mm以下としています。これが、細くて柔らかい素材で作られた柵だった場合、大人の指でも拡がって入り込んでしまうことがあります。
弊社の暖房器は使用されるお客様のことを考え、独自の安全基準でしっかりとした太さの素材を採用し、柵のすき間を4mm幅に設計しています。
4mmというのは乳幼児の指でも入りにくいサイズで、小さなお子様がいる家庭でも安心してお使いいただける仕様です。

温度が高くなり易い箇所への対策と柵の強度
柵に使われている金属の素材は、メーカーによってさまざまです。中には少し強い力が加わっただけで変形してしまうものもあります。 柵は熱源から近いため、ヤケドなどを発生しやすい箇所です。 柵の素材については安全基準で触れられていませんので、多くのメーカーでは考慮していません。 しかし、私たちは安全性を追求するために、3つのポイントにこだわりました。
1.植毛加工
「夢暖望」「暖話室」は、柵の温度が高くなり易い箇所に植毛加工を施しています。触り続けてしまうと低温ヤケドの可能性はありますが、 数ミクロンの長さのナイロンを植毛することで、それがクッションとなり、触ってしまったときの熱さを軽減する効果があります。
2.メッキ加工
遠赤外線は光る金属には反射して吸収されないため、柵にメッキ加工を施すことで、熱源から近くても熱くなりにくい構造になっています。
3.柵の強度
直径2.5mmの鋼材を縦横に組むことで、柵の強度を高めています。小さなお子さんがイタズラして柵をこじ開けようとしても、簡単には拡がりません。安全にご利用いただけます。

複数の安全装置が標準で装備されている
何らかの原因で本体が異常過熱したり、倒れたりした場合、自動的に電源が切れないと火災の原因になります。
「夢暖望」「暖話室」はタオルや布団が上から覆い被さると過熱防止装置が作動し、自動的に電源が切れます。また、本体が倒れてしまった場合にも転倒安全装置が作動して自動的に電源が切れます。 倒れた状態のまま通電されることはありませんので、ペットがいる家庭でも安心して使えます。また、何らかの理由により一定以上の電流が流れてしまった場合にも、過電流保護ヒューズが切れることで通電を遮断し、火災の発生を防ぎます。
これら3つの安全装置を組み込むことで、不測の事態に対応することができます。

夢暖望の前面(柵の部分)を塞ぐような形で布団などが押し付けられた状態のまま使用した場合、暖房器本体の背面部にある過熱防止装置が作動しにくく大変危険です。(発煙・発火等のおそれがあります。) 寝室などでご使用になる場合には、布団から十分に距離をとってご使用下さい。

独自の安全基準を採用した暖房
「夢暖望」「暖話室」は、より安心してお使い頂くため、他のメーカーが対策していない細部にまで配慮し、法律で定められている内容よりも高い基準で安全対策に取り組んでいます。
それが、お子さんやお年寄りがいるご家庭にも、自信をもってお勧めできる理由です。

(※1) 部分的に温度が50~55℃になることもあります。
(※2) 2010年モデルから、全機種4mm幅の安全柵を採用しています。
暖房の安全性について更に詳しく知りたい方へ
暖房の安全性につていさらに詳しく知りたいという方のために、国民生活センターが行った安全性に関するテストの結果や、経済産業省からの注意情報を掲載いたします。 安全な暖房を選ぶ際の参考となれば幸いです。
各暖房器具の安全性比較
消費者の安全性を守る目的で、国民生活安全センターが、各暖房器具の安全性の比較テストを行っています。下記のリンクより、PDFファイルをダウンロードして、ご覧ください。
「ハロゲンヒーター」「電気カーペット」の安全性テスト
国民生活安全センターが、「ハロゲンヒーター」と「電気カーペット」それぞれについて、安全性のテストを実施しています。「ハロゲンヒーター」のテストでは、取っ手部分まで高温になる機種や、長期間使用するとヒーター部分に亀裂が入る機種が確認されています。
また、「電気カーペット」については、低温ヤケドの危険性が指摘されています。
詳しくは下記のリンクより、PDFファイルをダウンロードして、ご覧ください。
「リモコン付き電気ストーブ」の誤作動について
経済産業省より、「リモコン付き電気ストーブ」の誤作動について、注意情報が出されています。誤作動によって勝手に電源が入ってしまい、火災を引き起こす可能性のある機種が報告されています。詳しくは下記のリンクより、PDFファイルをダウンロードして、ご覧ください。
製品事故から身を守るために
独立行政法人製品評価技術基板機構から、消費生活用製品による事故防止について、PDF冊子が配布されていますので、下記のリンクよりダウンロードして、ご覧ください。